事例12
心地良い居場所で思い思いに過ごす。 家族5人がリビングに集う家
大阪府高槻市
B様(ご夫婦+お子様3人)
転勤が多いご家族が、「人生で一度は家をつくりたい」という望みを叶えたお住まい。 家族が集うリビングに居場所を散りばめ、思い思いの時間を過ごされています。
家づくりを考えた理由は?
子どもと一緒に過ごせる間に、人生で一度は家をつくりたかったんです。
転勤が多く、過去何度か住まいを変えてきたのですが、子どもと一緒に過ごせる間に、人生で一度は家をつくりたいと思いました。
昔、木造の借家に住んでいた時期があったんです。子どもたちはまだ小さかったのですが、「木のお家がよかった」とずっと話していて。私たちも、建築家伊礼智さんの本を見て、無垢の木の家がいいなと思っていました。本の中に、谷口工務店のモデルハウス「下田の家」が掲載されていてこの建物を見てみたいと思い、行ってみることに。宿泊体験もさせてもらいました。
子どもたちは「こんな木のお家がいい」「お風呂も木の香りがするお家がいい」ととても気に入っていたんです。
私たちも印象が色濃く残り、谷口工務店さんでお願いすることに決めました。
間取りを考える上でこだわったことは?
家族の気配を感じながら、それぞれの時間を過ごすことができるリビングにしたい。
部屋が細切れでたくさんあるという間取りではなく、どこにいても家族の気配が感じられるような間取りが理想でした。
家族の生活の様子を見ていると、みんなでリビングで過ごしている時間が多かったので、「近くにはいるけれど、自分の居場所がある」を形にしたかったんです。
それぞれの子ども部屋も設けましたが、リビングで過ごす時間が最初に思っていたよりも、はるかに長いです。
2畳の畳スペースやハンモックがある小さなインナーバルコニーなど、所々にあるこじんまりとしたスペースで、家族それぞれが思い思いに過ごしています。
工事中のエピソードは?
工事中のベンチで1 時間くつろいだことがあって、心地よさを実感しました。
住んでいた場所から徒歩5 分程の場所に現場があったので、ほぼ毎日のように来ていましたね。
最初に話していた「家をつくりたかった」というのは、プランを考えるのももちろんですが、そのあと家が建つ様子も見たいと思っていました。
大工さんに任せて、出来上がったところに住むのではなくて、できるだけ自分自身でも直接携わりたいと思いました。子どもたちは小さい机を作ってもらって、宿題をしたり一緒に床を張ったりしていましたね。
私自身印象的だったのは、リビングのベンチの原型ができた時、工事中なのに1 時間くらいくつろいでいたことがあったんです。その時に、「あ、これで間違いないな」と今までのイメージが確信に変わりました。家を考え始めた頃は、もっと細かいことを気にしていたんですが、形になったときの美しさが、心地よさを感じさせるんだろうなと思いました。
住み始めてからの暮らしは?
どこに居ても心地良いです。美しい木の経年変化も実感しています。
「どこも居心地が良くて、どこで過ごすか迷うね。」なんて話しています。
みんなが集うリビングの心地良さは、低めの天井高や、庭が見える間取り、照明の雰囲気など、いろいろな要素が合わさって生み出されているんだろうなと思います。
リビングのベンチで本を読んだり、子どもたちは宿題をしたり、ゆったりと過ごしています。
妻はハープを弾くのですが、木のお家は響きが柔らかく感じるようです。
各部屋ごとに異なる床材を使用していて、それぞれに違う表情を見せているのも、とても面白いですね。陽の当たる部分とそうでない部分の色の違いもありますが、不思議と「色ムラ」ではなく、「グラデーション」に感じられて、新築の時よりも雰囲気が良くなりました。モノを落としてできる傷も、表情の一つとして捉えていて、直す必要も感じていません。
細かいことが気にならないことも、住みやすさに繋がっていますね。
年数を重ねて、木の味わい深さや心地よさを感じています。