三重県桑名市「CASA WATARI KUWANA」
竣工 | 2020年 |
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敷地面積 | 637.12㎡(192.73坪) |
延床面積 | 191.58㎡(57.95坪) |
曽祖父の代より大切に受け継がれてきた築130年の邸宅を、一棟貸しの宿としてリノベーションしました。
ゲストを出迎えるフロント棟と、タイプの異なる2つの宿泊棟があります。
古民家らしい力強い小屋組みはあらわしとしてそのまま残し、塗り壁で仕上げた趣のある空間に。
"諸戸水道"を思わせるレンガの腰壁も、桑名ならではの風景を連想させます。
桑名の町は、かつて伊勢国の玄関口、交通の要衝として栄え、東海道五十三次で唯一の海上路がありました。
その距離が七里(約28キロ)であったことから「七里の渡し」と呼ばれており、CASA WATARIの名は、この「七里の渡し」にちなんで名付けられました。
“人と人、場所と場所、時代と時代を渡し続けながら、素敵な偶然(セレンディピティ)を創出する古民家宿でありたい”というお施主様の想いをかたちにした、情緒溢れる宿です。
ぜひ皆様ご利用ください。
▼ご予約については公式サイトをご覧ください。
https://casawatari.com/
Youtubeにてルームツアー公開中!
桑名市の地域性を感じられ、歴史を継承する新たな建物に。
三重県桑名市という地域。ここだからできること、ここでしかできないこと。
できる限り既存のものを活かしながら、ただ古いものを取り入れるだけでなく、地域性を感じられ、歴史を継承する新たな建物として、間取りや素材をご提案しました。
古民家を改修したロビー棟となる「母屋」。ゆったりとした平屋のつくりで、どこからも庭を眺められる宿泊等「離れ」。旧蔵の素材を再利用した力強い梁が印象的な宿泊棟の「蔵」。それぞれの建物にストーリーがあり、それも見どころの一つ。
自然素材をふんだんに使った建物は、居心地良く、帰りたくない…そんな空間に仕上がりました。