見えない部分にこそ、こだわりを持ったお家づくり
家づくりの話
皆様、こんにちは。谷口工務店 大工の赤塚です。
先日、上棟工事を行いました。
2月7日のブログでも上棟について触れましたが、今回は構造や木材などの観点から上棟についてお話をさせて頂きます。
まず上棟の定義とは、棟木と呼ばれるお家の1番高い位置となる部材まで軸組を組み上げることです。
工事が始まり、基礎ができあがると、土台と呼ばれる部材を基礎の上に据え付けていきます。
この土台据えに続いて上棟を行います。土台の上に柱や梁を組み上げていきます。
組み上げる際、お家の構造を強くするために金物を取り付けます。地震などで力が加わっても、部材同士の緊結を保つためのものです。
例えばこちらのホールダウン金物と呼ばれるものは、柱と土台、柱と梁の緊結を保つためのもの。
また、他にも梁同士につける短冊金物といったものなどもあります。
ちなみに金物にかかった赤スプレーは、しっかりと締め付けられているか一目でわかるようにするためのものです。
木材は東濃ひのきを用います。
この東濃ひのきとは、岐阜県の東濃地方で産出されるもので、ひのきの生産地の中でも最北部に近いそうです。
このことから、比較的寒い場所で育まれるため、成長速度が遅くなります。
成長速度が速いものより、遅いものは年輪が密に育つため、粘り強い材質に仕上がります。
材質は構造計算などでは反映されないため、同じお家の組み方でも、東濃ひのきを用いると強くなるというわけです。
香りが高いのも特徴で、上棟中にもひのきの良い香りが感じられます。
こうした金物や木材など、自信を持ったものでお家を建てております。
当社では、構造見学会も実施しております。
2/24(日)「豊かな暮らしの見学会」では、2軒のお家を訪問します。
1軒目は、現在お住まいになられているホームオーナー様のお宅。
お客様の生の声を聞いていただくことができます。
また2軒目に、現在工事中のお家を訪問し、構造を間近で見ていただくことができます。
完成してからは見えない部分をご覧いただける機会です。皆様のご参加、お待ちしております。
https://taniguchi-koumuten.jp/topics/event/entry-763.html