荻野寿也さんが造園したお庭の10年後〜家族と時を重ねるH様のお住まい〜
お住まい後の話
今回はお住まいされて10年が経つ、H様邸の暮らしの様子をお届けします。
住宅街に建つ、緑豊かなお庭が印象的なH様のお家。
鮮やかな緑の木々たちが、訪れた人を迎えてくれます。
お家を建ててから山登りが趣味になったというH様は、山登りをしている時に「庭で見ている景色が山と通じているな」と感じることがあるそう。
H様邸のお庭は、造園家 荻野寿也さん設計。里山を切り取ったようなイメージで考えられています。
「住み始めて1年目は枯らせたらダメだなと、特に手入れに力を入れていました。今も草引きや水やりが大変と思う時はもちろんありますが、庭木もたくましくなってきましたし、だんだんと塩梅が分かるようになってきましたね」と、年数を重ねる中での心境の変化もお話してくださいました。
ご近所の方が、お散歩の際しばらくお庭の木々を眺めていることがあるそうで、地域の方々にとっても癒しになっているようです。
和紙の天井や壁紙の白を基調とした室内には、インテリア好きの奥様こだわりの素敵な小物や北欧家具が設えられていました。
家族はダイニングに集まることが多く、休日もカフェでお茶するよりはお家で自分たちの好きなお菓子を買ってホッと一息つくことが多いそう。
ダイニングの隣には広々としたウッドデッキも。
北東向きで朝日が入るので、緑に囲まれながら朝食を食べることもあるそうです。
「その季節、その時間の一番居心地の良い場所を探しては、くつろぐ場所を変えて遊牧民のような過ごし方をしています(笑)」と、さまざまな落ち着く居場所を見つけておられました。
リビング横の和室は、お子様が小さい時は遊び場として使われており、お子様が成長された今は、ご主人がお仕事をする場所になっているそう。
和室の隣のウッドデッキで干した洗濯物を畳む家事スペースとしても活用されています。
「子どもが巣立った後は寝室にして、平屋のように住むこともできますね」と、家族に合わせて部屋の使い方もさまざまに変化しているようです。
「家を建てた時はあくまでスタートで、年数を重ねるごとにどんどん良くなっていくような家にしたい」という思いを持って家づくりを始めたというH様。
「子どもが生まれたのと同じくらいのタイミングで、家づくりもスタートしたので、子どもも家も、一緒に成長しているような感覚です。毎年定期点検に来ていただいていますが、その時も上棟の時はこうだったな、引越しの時はこうだったなと子どもの昔の思い出を振り返るように、お家のことも思い返してお話しているんです。」と、子どものようにお家を大切に感じながら10年の時を重ね、家づくりを始めた時の思いを実現されていました。
この先20年、30年と、どのような暮らしを紡がれるのか、これからの様子を拝見するのが楽しみです!
H様、ありがとうございました。
お伺いした日も厳しい暑さでしたが、軒先の風鈴の音と奥様お手製の梅ジュースが潤いを与えてくれました。
(広報 香川)