リフォームでも暖かく暮らせるの?「断熱リフォーム」の方法②
家づくりの話
前回のブログでは壁・天井・床の断熱方法と断熱材についてご紹介させていただきました。
▼リフォームでも暖かく暮らせるの?「断熱リフォーム」の方法①
https://taniguchi-koumuten.jp/look/blog/entry-1056.html
今回は、「窓」の断熱リフォームについてご紹介します。
【窓】の断熱リフォーム
お家の中で、最も外からの温度が伝わりやすい場所が「窓」などの開口部です。
窓は「窓ガラス」と「サッシ」の素材によって断熱性能が異なります。
古いお家の窓は、断熱性能が低い「単層ガラス」と「アルミサッシ」であることがほとんど。
それぞれ、どんなものに変えると良いのでしょうか?
《窓ガラス》
●ペアガラス(複層ガラス)
2枚以上のガラスで空気層を閉じ込めた窓ガラスです。
間に充填されている気体によって断熱性能が変わります。
最も断熱性能が高いのが「真空」、次に「特殊ガス(アルゴンガスなど)」、続いて「空気」の順です。
●Low-Eガラス
特殊金属皮膜をコーティングしたLow-E ガラスを使用した複層ガラスで、 大きく分けて断熱性を高めた〈断熱タイプ〉と、太陽光に考慮した〈遮熱タイプ〉があります。
※Low-Eとは「Low Emissivity(ロー・エミシビティー)」の略で、『低放射』という意味です
こちらも、間に充填されている気体によって断熱性能が変わります。
《サッシ》
●樹脂サッシ
樹脂サッシは主に塩化ビニール樹脂でできている窓サッシです。
断熱性能が最も高いのがメリットですが、強度の面ではアルミサッシに比べてやや劣ります。
フレームが分厚いものが多くデザイン面では好みが分かれるケースが多いのがデメリットといえます。
●複合サッシ
複合サッシとは、アルミと樹脂など複数の異なる素材を複合させたサッシのこと。
室外側には強度の高いアルミを、室内側に断熱性能の高い樹脂を使用するなど、それぞれの素材の特長を活かすことができます。
●木製サッシ
木でできた窓サッシです。
木製サッシは断熱性能だけでいうと樹脂サッシよりもやや優れており、デザイン性や質感、風合いもよく人気です。
デメリットとしては、価格が高いこと、腐食・摩耗の耐性はアルミや樹脂に比べて少し劣り、塗装メンテナンスも必要になることが挙げられます。
リフォームで、窓の近くが「心地いい場所」に
断熱性の低いお家では、窓の近くは冬は寒く夏は暑く、居心地が悪い場所になってしまいがち。
しかし、窓は「借景」といって外の景色を室内に取り込んでくれる、本来心地よい場所なのです。
当社のリフォーム事例をご紹介します。
【築70年のお家をリフォームしたY様邸】
リフォーム前は隙間風がひどく、ストーブを2台つけてもあたたまらなかったそうです。
断熱材を入れ、窓もペアガラスと複合サッシのものに入れ替えました。
リフォーム後の写真がこちらです。
立派な梁や古い建具を生かして趣のある空間に。
大きな窓からの景色を楽しめるリビングに生まれ変わりました。
「中庭がこんなに魅力的だったとは...新しい発見でした」とお施主様。
エアコンだけでお部屋がしっかり暖まるようになり、快適にお住まいされています。
どこまで快適さを追求するか?コストとのベストバランスを見極めよう!
今回は、窓まわりの断熱リフォームについてご紹介しました。
リフォームは新築と違って「どこまで手を入れるか」というところが悩まれるポイントだと思います。
断熱材や窓など、素材や工法にもいくつか種類があるように、お家の状態やご家族の状況により、様々なリフォームの方法が考えられます。
何年このお家で暮らすのか、どのくらい費用をかけるべきか、など、それぞれのケースに合わせて検討することが大切です。
当社では、毎週土日に「住まいの相談会」を開催しています。
設計士がリフォームの実例をご紹介しながら、工事にかかる費用の目安などもお伝えさせていただきます。
建て替えが良いのか、それともリフォームが良いのか、など、さまざまなケースのご相談にも対応できます。
今のお住まいで不便を感じられていること、悩まれていることを、一度プロに相談してみませんか?
お問い合わせはお電話または、下記お問い合わせフォームから受け付けております。お気軽にどうぞ。