スタッフブログ

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木造住宅で最も地震に強い工法は?

家づくりの話


永く安心してお住まいできる家を建てるためには、「耐震性」は非常に重要なポイントです。
メーカーや工務店によって様々な工法で家が建てられていますが、どの工法が最適なのか
分からないと感じている方も多いのではないでしょうか。

当社は「木造住宅」を建てていますが、この木造住宅にも様々な工法があります。
今回は木造住宅の工法の違いや耐震性能についてそれぞれの特徴を解説します。


■木造住宅の工法


ハウスメーカーや工務店によって様々な呼び名の工法がありますが、木造住宅で主に用い
られる工法は大きく分けて3つあります。

1 木造軸組工法(在来工法)

木造軸組工法とは柱や梁といった軸組と呼ばれる構造材を組み上げていく工法です。
古来から寺社仏閣や伝統的な家屋に使われてきた工法で、木造住宅においては代表的な工法です。現代では接合部に金物を用いて強度を上げています。



メリットとしては間取りの自由度が高く、部材の組み合わせで「もう少し大きくしたい」「収納がほしい」といったご要望に柔軟に応える事ができます。また、間取りの変更や増築も比較的にしやすいので、ライフスタイルや家族の構成の変化にも対応できます。

一方でデメリットとしては柱、梁、筋交いといった線材で地震の力を受けるので、面で地震の力を受ける木造枠組工法に比べて耐震性に劣るというデメリットがあります。


2 木造枠組工法(ツーバイフォー工法)

木造枠組工法とは壁と床を一体型のフレームで箱型に組んでいく工法で、一般的にはツー
バイフォー工法と呼ばれています。北米で生まれた工法であり、欧米では主流の工法です。



メリットは建物にかかる力を面で支えるため耐震性に優れており、また、一体型のフレームですき間が少なく気密性が高いことです。

デメリットは部材が規格化されているため、間取りの自由度が低く、間取りの変更がしにくいという点が挙げられます。

3 木造ラーメン

木造ラーメン工法とは、柱、梁を強固に接合した門型のフレームを組み合わせて建物をつくる工法です。
従来は鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物に用いられてきたラーメン工法を木造に採用した工法です。
公共建築など大規模な建物に多く用いられる工法ですが、近年では住宅にも用いられることが増えてきました。



メリットは高い耐震性と設計の自由度を兼ね備えていることです。
建物全体の強度が高いため長大なスパンを飛ばすことが可能であり、間取りの自由度が高く、大開口を開けることができます。

一方で、木造ラーメン工法は構造部材を強固に組むことにより地震に耐えるという考え方で作られています。
そのため、基礎や部材自体の強度を上げる必要があり、その分コストがアップしてしまうというデメリットがあります。


■間取りの自由度を損なわず、耐震性の高い木造住宅を建てるには?


当社では木造軸組工法に加えて、建物の外周部に構造用合板を用いた「ハイブリッド工法」を採用しています。
建物全体を面として支えることで建物の耐震性能をより向上させています。

また、建物外周部のすき間が少なくなり、断熱材を充填しやすくなることから高気密・高断熱の家になります。

このハイブリッド工法により間取りの自由度を損なうことなく、耐震性・断熱性を兼ね
備えた家づくりを実現できます。



■素材やシステム選びも重要


同じ工法であっても、どんな素材を選ぶかで耐震性や耐久性が異なってきます。



当社では、構造材には岐阜県産の東濃ひのきを使用しています。

岐阜県東濃地方は痩せ地で気温の寒暖差が激しい土地。そこで採れるひのきはゆっくりと成長するため年輪が緻密で粘り強さと美しい木目を兼ね備えています。構造材としても化粧材としても最良な素材です。

さらに、東濃ひのきの中でも、徹底した品質管理を行なっている「伊藤林産」が製材したのもののみを使用しています。
詳しくはこちらをご覧ください。



■性能・間取り・コスト、全体のバランスが大切



構造や工法はお家の性能だけでなく、間取りにも大きく関わってくる大切な要素です。
性能はもちろん大切ですが、それだけでは心地よいお家はできません。
満足のいく家づくりをするためには、使い勝手やデザイン、コストなど、トータルバランスを考慮しながら納得のいく構造・工法を選択することが大切です。

当社は「木の家専門店」として、性能・デザインどちらにもこだわった心地よい木の家をご提案しています。
下記リンクでは、その実例をご紹介しておりますのでぜひご覧ください。



毎週土日には家づくりのご相談にお答えする「住まいの相談会」も開催中です。
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