スタッフブログ

谷口工務店のスタッフが、
日々の思いを綴っています。

内装の費用とメンテナンス性の比較

家づくりの話

前回のブログでは当社がおすすめする内装材をご紹介しました。
今回は、それぞれの内装材の価格とメンテナンス性について比較してみましょう。


1.中霧島壁



「シラス」という火山噴出物の塗り壁で、ナチュラルな素材感と温もりのある風合いが魅力です。
調湿効果や消臭効果など機能性にも大変優れています。
金額は約6,000~7,000円/㎡です。(8帖のリビングならおよそ20万円ほど)

中霧島壁は耐久性も大変優れており、何十年ごとに塗り替えといったような大掛かりなメンテナンスの必要がありません。
クロス仕上げに比べて初期費用は高くなりますが、将来メンテナンスにかかる費用や機能性・デザイン性をトータルで考えると最もおすすめの内装材です。

軽い擦り傷や汚れであれば、市販のメラミンスポンジ(「激落ちくん」など)や柔らかい消しゴムで落とすことができます。
その後、真水を霧吹きで吹きかけると、水分と左官材がなじんで傷を目立ちにくくしてくれます。

※その他、詳しいお手入れ方法は下記リンクをご参照ください。


参照:「シラス壁のお手入れ方法」


http://www.takachiho-shirasu.co.jp/distributors/download/file/literature/maintenance.pdf

2.白洲漆喰



明るく上品で優雅な雰囲気を醸し出す白洲漆喰。
中霧島壁と同じく、調湿性や消臭効果など空気清浄機能に富んだ自然素材です。
金額は約6,000~7,000円/㎡です。(8帖のリビングならおよそ20万円ほど)

メンテナンス性についてですが、漆喰は古くからお城やお寺に使われるほど耐久性に優れており、耐久性は100年とも言われています!驚きですね。
そのため、施工後はメンテナンスの必要はありません。

きれいな白い壁ですので、手垢などちょっとした汚れが気になる方もいらっしゃると思います。
そんな時は、中霧島壁のメンテナンス方法と同じ要領で、メラミンスポンジや消しゴムを用いて汚れを落としてみて下さい。


3.板張り



“木の家”らしい、ぬくもり溢れる空間になる板張り仕上げ。
樹種によっても金額がかなり異なります。

例えばシナやラワンの板貼りでは約3,500~8,000円/㎡(8帖のリビングならおよそ11万円ほど)、
桧や杉などの無垢材張りになると約10,000~20,000円/㎡近くするものもあります。(8帖のリビングならおよそ46万円ほど)

メンテナンスとしては、床に比べて壁は傷や汚れもつきにくいので、適度にオイルを塗ってあげれば50年以上もちます。
日光や外気によって日焼けし、色味が変化して住むほどに味わいが増すのも魅力です。


4.月桃紙



沖縄の植物「月桃」を使用した壁紙です。
天然素材ならではのナチュラルな色調と豊かな素材感が特徴です。
調湿タイプと撥水タイプがあり、お部屋の用途によってお選びいただけます。

価格は約2,500~3,000円/㎡。(8帖のリビングならおよそ9万円ほど)、
中霧島壁や白洲漆喰よりも安価です。

耐久性についてですが、湿度やエアコンの使用状況などお家の状態によって耐久年数が異なりますので一概には言えませんが、20年間問題なく使用しているお家もあるようです。


ビニールクロスとの比較

賃貸アパートや多くの住宅会社では「ビニールクロス」がよく使われています。
ビニールクロスは色やデザインの種類も多く、消臭・抗菌効果など機能性が充実したものまで実にバリエーションが豊富です。

安いものであれば、だいたい約2,000~3,000円/㎡で施工可能です。(8帖のリビングならおよそ5~6万円ほど)

ビニールクロスの最大のメリットは、初期費用を安価に抑えられることです。
一方で、耐久性はおよそ5〜10年なので、例えば30年お住まいされるとしたら3回ほど貼り替えが必要になります。

中霧島壁や白洲漆喰は初期費用が高価ですが、その分メンテナンス費用がかからず、自然素材で風合いが良く、機能性にも優れています。
そのため、谷口工務店では中霧島壁など自然素材の塗り壁を標準仕様としてご提案しています。

もしひび割れなどが入ってしまった場合も、谷口工務店にはメンテナンスの専門スタッフがいますので、ご依頼いただければスタッフが補修に伺います。
もちろん、ご自身で補修していただくことも可能です。補修方法についても詳しくレクチャーさせて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。

当社では毎年無償で定期点検を実施していますので、お客様自身が気が付かれない小さな不具合についても、専門スタッフがこまめに状態をチェックします。
必要なタイミングでメンテナンスをすることで、長く美しく快適にお住まいすることができます。


素材選びはメンテナンス性も大事!

今回は、内装材の費用とメンテナンス性について比較してみました。
家づくりの段階では、どうしても初期費用で比較してしまいがちですが、長くお住まいされるにあたって、「メンテナンス性」も大事なポイントです。

お部屋の用途やお好みの雰囲気と合わせて、メンテナンス性を含めた費用でぜひ比較検討されてみてください。


施工事例ページでは、これらの内壁材を使用したお家の実例を多数ご紹介しております。
ぜひ参考にご覧ください。



■ モデルハウスで、実際に内壁材を確かめよう!


滋賀県湖南市にあるモデルハウス「下田の家」は、内壁に「中霧島壁」と「月桃紙」を使用しています。
自然素材ならではのやさしい風合いで、木の家の雰囲気にもぴったり。
調湿効果と消臭効果で、1年を通して心地よくお過ごしいただけます。
百聞は一見にしかず。
ぜひ実際の空間で、雰囲気や機能性を体感してください。




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