【リフォーム事例】築40年の民家を「理想の住まい」へ!5人家族のためのリノベーション。
家づくりの話
こんにちは。設計の松本です。
今回は、滋賀県守山市にて完成した「築40年の民家リフォーム事例」をご紹介します。
当初は新築をご検討されていた30代ご夫婦とお子さん3人の5人家族でしたが、人気エリアのためなかなか良い土地に巡り合えず、ご親戚から譲り受けた築40年の民家をリフォームするという選択をされました。
一般的に、リフォームは新築に比べて「できないことが多い」と敬遠されがちですが、建物の状態が良ければ既存の構造を活かすことで新築よりも広々とした面積で、質の高い、豊かな暮らしを実現できる大きな可能性を秘めています。
今回の事例では、1階部分(38坪)のみをフルリノベーションし、2階は手を加えていません。昔ながらの柱や欄間、そして庭を活かしつつ、現代の暮らしに合わせた耐震・断熱補強、そして家族の居場所を設計しました。
新築だけを検討している方も、「リフォーム」の持つ可能性を感じていただけるのではないでしょうか。
動画の注目ポイント
1.既存躯体を活かした「広さと質の追求」
・豊かな空間の実現:延床55坪(1階38坪)という家に対して、躯体や屋根材を活かすことで内装や造作家具に費用を充てることが可能になり、広さと質を両立させました。
・構造補強と安心: 事前に大工と状況確認をし、断熱(特に床下の断熱材充填)・耐震補強を徹底。
・建物の歴史を活かす:昔ながらの鴨居(かもい)や欄間(らんま)といった部材をあえて残し、新旧が融合した魅力的な空間を創出。
2. 5人家族のための快適な間取りと動線
・リビングの変化:昔の縁側や和室だった部分を広々としたリビングに変更。押入があった南面は(耐震補強の判断の元で)大きな窓を開けて庭の景色を取り込みました。
・造り付け家具の活用:窓辺には深めのデイベッドやデスクを造り付け、リフォーム特有の寸法に合わせた居場所を創出。
・家事動線:キッチン横に裏動線を設け、洗面・洗濯室(4畳)へ直行し、来客から見えない南側で洗濯物が干せるバルコニーへ繋がる動線を確保。
3. 素材と工夫
・断熱と内窓:窓はペアガラスへ変更し、費用を抑えたい寝室には「内窓」を設置。
・塗り壁の利点:梁などを残した複雑な躯体に合わせ、壁は漆喰(しっくい)塗りを採用。既存梁に合わせて自由な曲線で仕上げを美しく納めています。
・水回りの造作:洗面台は人工大理石の天板と造作家具を組み合わせ、子供3人が並んで使える広いカウンターを実現。
リフォームで生まれる「豊かさ」
新築を諦めてリフォームに切り替えたご家族ですが、結果として新築では手に入らなかった「広さ」と「居心地の良さ」を手に入れられました。
特に、広々としたLDKには、メインのダイニングとは別に、子供たちが宿題をしたり朝食をサッと済ませられるカウンターを設置。これが、共働きのご夫婦にとって非常に便利な場所になっています。
「空き家が増えている今だからこそ、良い建物を壊さずに活かす」という可能性を、ぜひこの動画から感じ取ってください。

















