「もしも」に備える住まい
家づくりの話
皆様、こんにちは。 谷口工務店 大工の谷です。
吐く息の白さに、秋から冬への移ろいをしみじみと感じる季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は、秋の見納めとして、先日京都の南禅寺に、紅葉を見に行ってまいりました。
さて、私のチームは現在、野洲市で改築工事をさせていただいております。
こちらのお家では、補強工事として、「筋交い」を施工しております。
「筋交い」とは、柱と柱の間に斜めに入れて、構造を補強する部材のことです。
筋交いは耐震構造と呼ばれ、建物の強度を高め、地震の揺れに抵抗できるようになっています。
地震対策には耐震構造の他に、「制振構造」と「免震構造」と呼ばれるものがあります。
制振構造とは、おもりやダンパーと呼ばれる制振部材を組み込み、地震のエネルギーを吸収し、地震力を減衰させたり、増幅を防ぐことで、揺れを低減する構造のことをいいます。
免震構造とは、建物と地盤の間に積層ゴムやダンパーなどの装置を入れて絶縁し、地震による振動が建物に伝わるのを軽減する構造のことをいいます。
耐震構造だけの場合、建物自体は衝撃に耐えうる強固なものとなりますが、揺れ自体を軽減する訳ではないため、大きな地震の場合は、柱・梁・壁などの損傷や家具の転倒は避けられません。
ですので、制振構造や免震構造を併用することで、より地震からお家を守ることができるようになります。
暮らしの基盤となる住まいは、日々の心地よさももちろんですが、災害が起きたときへの備えも重要。
皆様が住まいに対して疑問に思われていることや、不安に感じていることなども、お気軽にご相談ください。