改築のお家から学ばせていただくこと
家づくりの話
皆様、こんにちは。谷口工務店 大工の川合です。
日の暮れる時間が遅くなってきましたね。私の自宅の周りでは田植え作業が始まり、初夏の訪れだなと季節の変化を感じています。
先日まで、私はM様邸の改築工事をさせて頂きました。
初めて現場に訪問した時は、ほとんど解体された状態だったのですが、窓を開けたら元々和室だった部屋から縁側にかけて風が通り抜けて、気持ちの良い空間だなという印象を受けました。
改築の現場では、新築とはまた違った学びや発見がたくさんあります。
これまで問題なく生活できていても、長く住まわれているとすると床が斜めになっていたり壁が若干倒れていたりことがあります。
柱を一本抜くにしてもどのように力が流れているのかを判断し、構造を理解して修正する必要があります。
また、解体していくと自分の知っている施工方法とは違う方法で行われていることがあり、それをそのまま活かしたり新しく下地を加えたりします。
その場その場で応用を利かせていくことが改築のお家での難しい点でありながら、面白い点でもあり、その経験は新築現場でも生かさせていただいています。
現在、大工工事を終え、仕上げ工事に進行しています。
全ての工事を終えてお引き渡し後、今まで住まわれていたお客様が改築前のことを振り返りながら、新しくなった空間で快適に過ごしていただけることが楽しみです。