北海道の建築に触れる
谷口工務店の日常
皆様、こんにちは。谷口工務店 大工の佐藤です。
だんだんと山の色も鮮やかな色彩へと変化していくこの季節、澄んだ空の星の輝きも一段ときれいな季節になってきましたね。
さて、10月27日から明日11月8日まで、大工数名で北海道へ出張に来ております。
出張時には雪も降り始め、現場から見える羊蹄山(ようていざん)にも雪がかかっており、現場からでもその様子が見えるので思わずカメラにおさめてしまいました。
北海道の道路には、雪で道路の境目が分からなくなった時や、吹雪で視界が悪くなった時のための矢印やポールが立てられています。
そこでふと思いました。それだけ雪が降る北海道の住宅にはどんな特徴があるのだろう。
お家の部分でも1番雪と直結する"屋根"が気になり、北海道の屋根について少し調べてみました。
北海道の屋根の多くは3つの種類があり、1つはカラフルなトタン屋根です。傾斜があるため、雪が降っても積もることなく滑り落ちるようになっています。
2つ目は、庇や小屋根がない、直方体型のお家の平らな屋根です。庇や小屋根が多ければつららも多くできてしまうため、四角のお家が生まれました。
最後の1つは、屋根の中央がくぼんでいるV字の屋根です。太陽の熱で溶けた雪が中央に向かって勝手に流れていってくれるので、屋根に登って雪かきをする作業がなくなります。
このように北海道だからこそ生まれる構造があり、今回の出張先でもいつもとは違う建築に触れ、新鮮な経験をさせていただいています。
当社でも、滋賀県外でお家を建てさせていただいております。
この経験を生かし、風土を生かしたお家づくり、そしてお客様が快適に、豊かな暮らしを送っていただける家づくりに努めて参ります!